◆祇園祭　宵山

室町通三条下ルにある黒主山は謡曲「志賀」より大伴黒主が桜を見上げる姿を現しています。大伴黒主は在原業平や喜撰法師などの六歌仙の一人で歌人です。白髪の黒主が一人桜を見上げる姿は雄大です。

◆鳥帽子屋町　町会所

町会所では白髪の黒主が見れます。山にある桜はちまきにもつけられ、魔除けになります。黒主は悪人とかという説もありますが、歌人です。前懸には16世紀の中国の雲龍文綴錦が飾られ、欄縁の金具は桜、椿、菊などが透かし彫りされているので必見です。見送は二種類あり、毎年交替で使用しています。

◆黒主山　山鉾巡行

桜が綺麗な黒主山は山としては大きめで前掛の雲龍文綴錦が印象的です。担方が黒と青のストライプをまとい、また、桜色と対照的でとてもインパクトがあります。後祭りも後半戦になると人も減ってくるのでかなり楽に見ることができます。